さて、今回はハイドンの交響曲第102、103番についてお話します。 第102番 交響曲第102番 変ロ長調 Hob. I:102 は、1794年に作曲された交響曲で、イギリス訪問時のロンドンで作曲された、いわゆる『ロンドン交響曲』のうちの1曲です。 1795年2月2日に行われた…
さて、今回はハイドンの交響曲第100、101番についてお話します。 第100番 交響曲第100番ト長調 Hob.I:100は、1793年から94年にかけて作曲されました。ロンドン交響曲のうちの一曲で、「軍隊」の愛称で知られています。演奏時間は約30分です。 「軍隊」という…
さて、今回はハイドンの交響曲第98、99番についてお話します。 ついにハイドン2桁の旅は終わります… 第98番 交響曲第98番変ロ長調 Hob.I:98は、1792年に作曲した4楽章からなる交響曲で、第1期ロンドン交響曲の中の1曲です。同年の3月2日にハノーヴァー・ス…
さて、今回はハイドンの交響曲第96、97番についてお話します。 第96番 交響曲第96番ニ長調 Hob.I:96は、1791年に作曲した4楽章からなる交響曲です。「奇蹟」の愛称で知られ、ロンドン交響曲のうちの1つとして知られています。 「奇蹟」という愛称は、楽曲そ…
さて、今回はハイドンの交響曲第94、95番についてお話します。 第94番 交響曲第94番ト長調 Hob.I:94は、ハイドンが作曲した交響曲の一つで「驚愕」の愛称で知られています。 ハイドンが長年楽長として仕えてきたエステルハージ侯の死去に伴って同候家を去る…
さて、今回はハイドンの交響曲第92、93番についてお話します。 第92番 交響曲第92番ト長調 Hob.I:92(Die Sinfonie Nr. 92 G-Dur)は、1789年に完成した交響曲で「オックスフォード交響曲」の愛称で知られています。古くは、ハイドンの交響曲の旧来の分類方…
さて、今回はハイドンの交響曲第90、91番についてお話します。 ハイドンもこの時期になると全曲が長くなるので1回2曲のご紹介です。 交響曲第90番 交響曲第90番ハ長調 Hob.I:90は、1788年に完成した交響曲です。ハイドンの交響曲の古い分類方式にちなんで…
さて、今回はハイドンの交響曲第87~89番についてお話します。 最初に第87番、 交響曲第87番 イ長調 Hob.I:87は、1786年頃に作曲した交響曲で、6曲からなるパリ交響曲の第6曲です。(作曲順では3番目と考えられています) 第1楽章 Vivace エネルギッシュな…
さて、今回はハイドンの交響曲第84~86番についてお話します。 最初に第84番、 交響曲第84番 変ホ長調 Hob.I-84は、ハイドンが作曲した6曲からなるパリ交響曲の第4曲目です。パリの新しいオーケストラのコンセール・ド・ラ・オランピックからの委嘱により作…
さて、今回はハイドンの交響曲第81~83番についてお話します。 最初に第81番、 交響曲第81番ト長調 Hob.I:81は、1784年に作曲した交響曲です。 第1楽章 Vivace ト長調、ソナタ形式。チェロによる八分音符の刻み(ト音)に乗って、第2ヴァイオリンが全音低い…
さて、今回はハイドンの交響曲第78~80番についてお話します。 最初に第78番 交響曲第78番ハ短調 Hob.I:78は、交響曲第76番から78番までの3曲は実現しなかったイギリス旅行のために1782年に作曲されました。短調の交響曲は交響曲第45番(1772年)以来10年ぶ…
さて、今回はハイドンの交響曲第75~77番についてお話します。 最初に、第75番。 交響曲第75番ニ長調 Hob.I:75は、1779年ごろに作曲されました。 第1楽章 Grave - Presto 荘重な前奏に続いて、軽快な第1主題が出現します。展開部は短調ではじまり、かなり劇…
さて、今回はハイドンの交響曲第72~74番についてお話します。 最初に、第72番 交響曲第72番ニ長調 Hob.I:72は、ハイドンが作曲した交響曲で、進んだ番号がつけられているにもかかわらず、現在では1764年前後の作品と推定されています。 編成、構成共に交響…
さて、今回はハイドンの交響曲第69~71番についてお話します。 最初に、第69番。 交響曲第69番 ハ長調 Hob.I:69は、ハイドンが1775年から1776年ごろに作曲した交響曲です。 愛称の「ラウドン」は、七年戦争でオーストリアを優勢に導いたエルンスト・ギデオン…
さて、今回はハイドンの交響曲第66~68番についてお話します。 最初に第66番 交響曲第66番変ロ長調 Hob.I:66は、ハイドンの交響曲で作曲年代は明らかでありませんが、66・67・68番の3曲は1779年秋にフンメル(有名な作曲家とは無関係)によってハイドンの作…
さて、今回はハイドンの交響曲第63~65番についてお話します。 最初に、第63番 交響曲 第63番 ハ長調 Hob.I:63は、ハイドンが1779年以降1781年以前に作曲した交響曲です。 1779年11月18日にエステルハーザのオペラ劇場は火災に遭い、所蔵していた楽譜が失わ…
さて、今回はハイドンの交響曲第60~62番についてお話します。 最初に、60番。 交響曲第60番ハ長調 Hob.I:60は、ハイドンが1774年ごろに作曲した交響曲です。 フランスのジャン=フランソワ・ルニャール(英語版)の喜劇「ぼんやり者」(Le Distrait、1697年)…
さて、今回はハイドンの交響曲第57~59番についてお話します。 最初に、第57番。 交響曲第57番ニ長調 Hob.I:57は、ハイドンが1774年に作曲した交響曲です。第54番から第57番までの交響曲は、いずれも自筆原稿によって1774年の作曲であることがわかっています…
さて、今回はハイドンの交響曲第54~56番についてお話します。 最初に第54番、 交響曲第54番ト長調 Hob.I:54は、ハイドンが1774年に作曲した交響曲で、感情の表現を主体にしたシュトゥルム・ウント・ドラング期を脱し、より単純で娯楽的な方向へと進んだ時期…
さて、今回はハイドンの交響曲第50~53番についてお話します。 最初に第50番、 交響曲第50番ハ長調 Hob.I.50は、ハイドンが1773年に作曲した交響曲で、劇音楽に由来する本作は、ハイドンのいわゆる『シュトゥルム・ウント・ドラング』の時代の革新が終わって…
さて、今回はハイドンの交響曲第47~49番についてお話します。 最初に第47番 交響曲第47番ト長調Hob.I:47は、ハイドンが1772年頃に作曲した交響曲で、第3楽章の特徴から「パリンドローム(回文)」の愛称でも呼ばれています。 交響曲第45番、交響曲第46番、…
さて、今回はハイドンの交響曲第44~46番についてお話します。 最初に第44番、 交響曲第44番ホ短調 Hob.I:44は、ハイドンが作曲した交響曲のひとつで、いわゆる「シュトゥルム・ウント・ドラング」期に書かれた短調交響曲で、全曲が緊張感にあふれています。…
さて、今回はハイドンの交響曲第40~43番についてお話します。 最初に、 交響曲第40番ヘ長調 Hob.I:40は、ハイドンが1763年に作曲した交響曲です。前後の番号の曲は1768年ごろの作品ですが、この曲は自筆原稿が存在し、実際には交響曲第12番や交響曲第13番と…
さて、今回はハイドンの交響曲第36~39番についてお話します。 まずは、 交響曲第36番変ホ長調 Hob.I:36は、ハイドンの交響曲で作曲年代は明らかではありませんが、エステルハージ家の副楽長時代(1761-1765年)の曲と考えられています。ホグウッドの交響曲…
さて、今回はハイドンの交響曲第32~35番についてお話します。 最初に 交響曲第32番ハ長調Hob.I:32はハイドンが1760年ごろに作曲した交響曲で、エステルハージ家以前、ボヘミアのモルツィン伯に仕えていた時代に書かれたことがほぼ確実です。 ハイドン初期の…
さて、今回はハイドンの交響曲第28~31番についてお話します。 最初に、 交響曲第28番イ長調 Hob.I:28は、ハイドンが1765年に作曲した交響曲です。 交響曲第28番から31番までの4曲は、自筆原稿から1765年に作曲されたことが判明していて、その中でも28番の自…
さて、今回はハイドンの交響曲第23~27番についてお話します。 最初に、 交響曲第23番ト長調 Hob.I:23は、ハイドンの交響曲で、自筆原稿から1764年に作曲されたことがわかっている4つの交響曲(交響曲第21番-24番)のうちの1曲ですが、4曲中では楽器編成も楽…
さて、今回はハイドンの交響曲第19~22番についてお話します。 まずは、 交響曲第19番ニ長調 Hob.I:19は、ハイドンの交響曲で初期の作品ですが、自筆原稿などは残っておらず、正確な作曲時期は不明です。様式上からはボヘミアのモルツィン伯爵に仕えていた時…
さて、今回はハイドンの交響曲第15~18番についてお話します。 最初に、 交響曲第15番ニ長調 Hob.I:15は、ハイドンの交響曲で、ゲットヴァイク修道院(英語版)の目録に1764年の日付があり、それ以前の作品ですが、正確な作曲年代は明らかではありませ。 メ…
さて、今回からハイドンの交響曲についてお話していきます。 ハイドンって「交響曲の父」といわれるだけあって106曲もの交響曲を書いています。前回、1~10番を取り上げましたが、まだ初歩的なものでお勧めできないかなぁと思いました。 さて、11番以降はど…