交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

ハイドン 交響曲第81~83番

さて、今回はハイドン交響曲第81~83番についてお話します。

 

最初に第81番、

交響曲第81番ト長調 Hob.I:81は、1784年に作曲した交響曲です。

 

第1楽章 Vivace

ト長調ソナタ形式。チェロによる八分音符の刻み(ト音)に乗って、第2ヴァイオリンが全音低いヘ音を伸ばす不思議な始まり方をします。ニ長調に転調した後、愛らしい第2主題が現れます。展開部では冒頭の不思議な音程がさらに強調されます。ハイドンらしく主題提示部と再現部は大幅に異なります。最後に冒頭の主題が戻ってきて静かにしめくくられます。

第2楽章 Andante

ニ長調シチリアーナによる変奏曲です。変奏はかなり単純で、第1変奏は少し装飾が加わり、第2変奏は短調、第3変奏は三連符、第4変奏は弦楽器にピチカートが現れます。

第3楽章 Menuetto

ト長調。和音がかなり異様なメヌエット。トリオ部分はファゴットと第1ヴァイオリンのユニゾンで旋律を奏で、短調で終わります。

第4楽章 Finale: Allegro ma non troppo

ソナタ形式。冒頭のヴィオラとチェロによるユニゾンの音型が全曲を通してしつこく繰り返されます。

 

次に第82番、

交響曲第82番ハ長調 Hob.I:82は、1786年に作曲した交響曲で、6曲からなるパリ交響曲の第1曲で、「熊」(フランス語でL'Ours)の愛称で知られます。

終楽章冒頭の前打音を伴う低音が熊使いの音楽を思わせることから、この愛称で呼ばれるようになりました。作曲者自身による命名ではありません。

第一楽章 Vivace assai
第二楽章 Allegretto
第三楽章 Menuetto - Trio
第四楽章 Finale; Vivace

 

最後に、第83番

交響曲第83番ト短調 Hob.I:83は、1785年に作曲した交響曲で、6曲からなるパリ交響曲の第2曲。(作曲順では3番目)「めんどり」(フランス語でLa Poule)の愛称で知られています。

第1楽章の第2主題がニワトリの鳴き声を思わせることから、18世紀末から19世紀初頭にこの愛称で呼ばれるようになりました。したがって作曲者自身による命名ではありません。

第一楽章 Allegro spiritoso
第二楽章 Andante
第三楽章 Menuetto; Allegretto - Trio
第四楽章 Finale; Vivace

 

さて、かずメーターですが、

第81番 83点

第82番 81点

第83番 80点

個人的にはハイドンの停滞期である70番台の続きかと思いますが、81番は聴いていて生き生きした感じで元気をもらえる作品です。82番、83番は標題がついた作品ですが、81番に比べると覇気が無いように感じます。ただし、熊やめんどりを思わせるフレーズは楽しめると思いますので、それなりですね。聞いていて辛いと感じるほどではないので80点以上につけています。

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