マーラー 交響曲第1番
グスタフ・マーラー(1860年7月 - 1911年5月)はボヘミア出身(あのQueenのボヘミアンラブソディーのボヘミアですね)で生後間もなくイグラウという町に移住しています。
お父さんとお母さんの間には14人子供がいたのですが、半数が幼少期に亡くなられていてグスタフは長男として育てられたようです。どうもマーラーの家系は心臓系の疾患の方が多く、グスタフ自身は感染性心膜炎でなくなられています。
子供のころはピアニストとして活躍していて、かのウィーン音楽院ではピアノと作曲を専攻してました。
20歳になって指揮者デビューをしてから、作曲家と指揮者の二足の草鞋を履いていました。指揮者としても名声はすばらしく、ウィーン宮廷歌劇場の総監督やニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ニューヨークフィルの指揮者としても有名でした。付いたあだ名が『超モダンな指揮者』だったそうです。
さて、交響曲第1番は「巨人」という標題がついており、ジャン・パウルの長編小説からとられています。
ジャン・パウルはドイツのロマン派の作家で、ロベルト・シューマンなどドイツ・ロマン派の作曲家にも影響を与えました。1800年から1803年にかけて書かれた『巨人』は、主人公アルバーノが恋愛や多くの人生経験を重ねて、成長していく過程が描かれ、そこには当時ヴァイマール宮廷で活躍したゲーテに代表される文学者や天才主義に対する批判が込められているそうです。
って、説明なんですが、自分の感想は違うんです。
マーラーの曲って「長い、難しい」と言われますが、音楽を単純に心で感じてキャンパスに感じたまま描くと一つの小説になっていくように感じるのがマーラーの交響曲の特徴です。
ぼくのマーラー第一番の感想って…
第一楽章:ある村に朝日が上がっていく。すると時間とともにその村の風景が変わっていく。鳥の音も聞こえる。村人たちも働き始めある村の一日が始まる。
第二楽章:村人たちの仕事風景が心に浮かびます。あたかも村人たちが笑顔で仕事しているような…
第三楽章:そんな村にも夜がやってくる…明日になったら年貢をごっそり持っていかれる…どうしよう…そうだ隣村に「巨人」と呼ばれる強い男たちがいる。彼らの相談してみよう…OKが出たよ…うれしい!火の光の中で踊る女性たち…でも裏切り者が…
第四楽章:翌朝、この計画を聴いた悪人が首謀者を処刑した、見せしめのために!村は大混乱。「巨人」は!「巨人」は!お願い!助けて!………「巨人」登場!悪人をぶった切って村人の悲鳴が歓声に代わる!「巨人」の大活躍で村は救われた!「巨人」万歳!
って感じるのです。そこで私は感動して涙してしまいます。
それほど感情移入できる名曲なんですね。
さて、かずメーターですが、
第一楽章 95点
第二楽章 93点
第三楽章 93点
第四楽章 98点!!!
最高っすよ!名曲中の名曲ですよ。
以前、会社のクラシック知らない後輩に仕事で行けなくなたのでこの曲のコンサートのチケット譲って観に行ったら、翌日からマーラーファンになりましたんで(笑)
余談ですが、本曲草稿の時、第五楽章まであって、現在「花の章」と呼ばれて、たまに演奏されますが、それを聴くとイメージが崩れるので「花の章」付きは聴かぬこと。
love-classical-musics.hatenablog.com
お勧めのCDです。