交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

チャイコフスキー 交響曲第1番

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー1840年 - 1893年)はロシアを代表する音楽家です。

 

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チャイコフスキー自身は法律学校を出て法務省に勤務しながら音楽学校に通っていたんですね。

26歳でモスクワ音楽院の教授になっちゃうんだから頭はいいんですね。

このころロシア音楽の祖と呼ばれる「ロシア5人組」と呼ばれる作曲家たちと出会い影響されていきます。

ちなみに5人組とはバラキエフ、キェイ、ムソルグスキー、ポロディン、リムスキー=コルサコフでクラシック好きの方であれば後の3人の曲はかなり有名で聴いたことがあると思います。(実は私、バラキエフとキェイ作曲の録音、持ってます(ちと、えばったりする))

この5人ってバラキエフ以外は正規で音楽学校で勉強を受けたことがないらしいですね。すばらしい。だから今一知名度低いのかな?

 

チャイコフスキーはヨーロッパ各地に演奏旅行していますので有名になっていったんですね。

ただ、後援者であったメック夫人が亡くなって支援が途絶えた3年後亡くなっているんです。

この時期に「くるみ割り人形」とか「眠れる森の美女」とか有名な曲を残しているんですよ。

 

第1楽章「冬の旅の幻想」Allegro tranquillo - Poco più animato

ト短調、2/4拍子、ソナタ形式。「冬の旅の幻想」と標題が付けられている。

ヴァイオリンの弱いトレモロに乗ってフルートとファゴットが民謡風な第1主題を出す。木管に律動的な動機が現れ、これが低弦に移って進んでいく。ニ長調の第2主題はクラリネットで明るく出るが、やはり民謡風である。弦がトレモロを刻む小結尾では金管ティンパニ、管による華やかな楽想となる。ア・テンポで展開部となり、主として第1主題を扱う。3小節の全休止後、再現部となる。第1主題は低音弦とホルンの和音により導入され、ヴァイオリンとヴィオラで、第2主題はト長調でフルートで奏される。小結尾も再現された後、第1主題によるコーダとなり、冒頭の楽想を再現して静かに終わる。

第2楽章「陰気な土地、霧の土地」Adagio cantabile ma non tanto - Pochissimo più mosso

変ホ長調、4/4拍子、序奏-A-B-A-B-A-コーダというロンド形式。(コーダで序奏主題が回帰するので、A-B-C-B-C-B-Aという見方も可能である。)1866年にチャイコフスキーが訪れたラドガ湖の印象ともいわれる。

序奏は弱音器を付けたヴァイオリンの柔らかく物語るような旋律。主要主題Aは、旋律の後半はハ短調に傾き、哀調を帯びたもの。はじめにオーボエ、二回目にチェロ、三回目はホルンでそれぞれ歌われる。この旋律は序曲『雷雨』作品76の中でも使用されている。ポキッシモ・ピウ・モッソの副主題(B)は主要主題の素材を用いた軽いエピソード的なもので、変イ長調でフルートにより奏されてからヴァイオリンに引きつがれる。まもなく主部が回帰し、今度は主要主題がヴィオラで展開的に取り扱われる。次いで副主題が変ホ長調で再現された後、主部が華麗に回帰する。ホルンにより主要主題が変形して奏され、クライマックスを作る。これが収束するとコーダとなり、ヴァイオリンの序奏主題が還ってきて締めくくる。

第3楽章 Scherzo. Allegro scherzando giocoso

ハ短調、3/8拍子、三部形式(スケルツォ)。

木管の短い前奏につづいて、4部に分割されたヴァイオリンが軽快な主要主題を出す。この主題は1865年にチャイコフスキーが作曲した嬰ハ短調ピアノソナタ(作品80、遺作)の素材を用いている。主部は弱音主体で夢幻的な雰囲気をもつ。中間部では、ヴァイオリンとチェロがワルツ風に歌い、木管とホルンがこれに絡む。主部が再現すると、主題は今度は木管で奏される。コーダでは、中間部のワルツがハ短調で現れ、チェロとヴィオラが独奏でカデンツァ風に奏して歯切れよく終わる。

第4楽章 Finale. Andante lugubre - Allegro moderato - Allegro maestoso - Allegro vivo - Più animato

ト短調、4/4拍子 - ト長調、2/2拍子。序奏付きのソナタ形式

序奏では、ファゴットが暗い動機を断片的に出し、これをヴァイオリンが受け取って、哀愁を湛えた旋律を歌う。これは、南ロシア・カザン地方の民謡「咲け、小さな花」に基づいており、この楽章で大きな役割を果たす。この動機を繰り返しながらト長調に転じてアレグロモデラートに速度を上げていく。高音弦の装飾を伴ってクライマックスに達したまま主部になだれ込み、第1主題が金管を伴って快活で華やかに出される。ロ短調で第2主題は序奏主題を行進曲調にしたもので、ヴィオラファゴットによる。展開部ではまず序奏主題が現れ、次に第1主題の動機から現れた新しい旋律を対位法的に扱う。これが発展したところでそのまま再現部へ入る。第1主題は型どおり再現され、第2主題はわずかに木管に出るが、すぐに速度が落ちて序奏の再現となる。ここから次第に高揚していき、アレグロ・ヴィーヴォで長大なコーダに入る。序奏主題(第2主題)が全管弦楽で高らかに奏され、圧倒的なクライマックスを形成してゆく、ピウ・アニマートでさらに力と熱を加え、全合奏で壮麗に締めくくる。

 

さて、交響曲第1番ですが、かずメーターはどうなっているでしょう?

第一楽章 かずメーター 87点

第二楽章 かずメーター 87点

第三楽章 かずメーター 84点

第四楽章 かずメーター 84点

いずれも高得点です。お勧めの名曲です。

ちょっとロシア音楽調ですが、すばらしい内容で、結構移動中も聞いたりしています。

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