交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

シューマン 交響曲第1番

さて、今回はシューマン交響曲について語っていきましょう。

 

ロベルト・アレクサンダー・シューマン1810年 -1856年)って46歳の命か…

それも精神疾患を患って自殺未遂して2年後療養院で亡くなるんですね。

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シューマンは生涯に計4曲の交響曲を作曲しました。

今回、ご紹介する第一番は奥さんで名ピアニストであったクララと結婚した翌年に作成されています。

ちなみにシューマン、奥さんと結婚するため、奥さんの父さんに裁判を起こしてまで結婚したんですよ。

 

シューマン交響曲ベートーヴェンシューベルトからブラームスブルックナーへの橋渡し的存在と言われてます。

彼は指の病気でピアニストから評論家、作曲家となることで、悪い意味で自分らしさのない中途半端な交響曲となっている感じがします。

「ここはベートーヴェン真似たな」「ここはモーツァルト…」って感じで。

 

同時期にはメンデルスゾーンが全盛期で、シューマンの住んでいたライプツィヒでは交響楽団の楽長でした。

また、結婚前に作曲されたピアノの作品と比べ交響曲は否定的に扱われ、例えば作曲家で指揮者のマーラーシューマンの曲を自分風に変更して演奏されていたようです。

 

第1楽章 Andante un poco maestoso - Allegro molto vivace

変ロ長調。序奏付きのソナタ形式(提示部反復指定あり)。序奏は4/4拍子。トランペットとホルンがファンファーレ風な動機を示す。(冒頭のユニゾンは、シューマンが再発見したシューベルトの大ハ長調交響曲の影響を受けていると言われる。)次第に速度を速めて主部に入る。39小節から始まる主部は2/4拍子。第1主題は弦楽による序奏の動機に基づく沸き立つような旋律。第2主題は木管で転調しながら穏やかに示される。コデッタは118小節に始まる第1主題のリズムに基づくものである。134小節からの展開部は第1主題を使い、トライアングルも使用される。盛り上がったところで序奏のファンファーレ風な動機が回帰し、第1主題部後半の確保の部分から再現部(318小節)となる。第2主題は原調で再現され、コデッタを省略して381小節からコーダに入る。第1主題に基づくが、後半は第2主題に基づく新しい旋律が現れ、最後に序奏の音形で締めくくられる。

第2楽章 Larghetto - attaca

変ホ長調。3/8拍子。ほぼABACAという形式をとるが、Bはエピソード的で短い。主部は弦による夢見るような旋律。Cは弦と木管が不安げな動機を繰り返す。高まったところで幅広く下降する動機も示され、ブラームスの第3交響曲第1楽章の第1主題との関連が指摘されている。やがてトロンボーンが半音階的なスケルツォ主題を予告し、休みなく第3楽章に続く。

第3楽章 Scherzo. Molto vivace

ニ短調。3/4拍子。2つの中間部を持つスケルツォ。第1トリオはニ長調、2/4拍子。第2トリオは変ロ長調、3/4拍子。

第4楽章 Finale. Allegro animato e grazioso

変ロ長調。2/2拍子。序奏付きソナタ形式(提示部反復指定あり)。始めに管弦楽が付点リズムの音型を勢いよく示す。これは第1楽章冒頭のリズムと関係があり、楽章を通じて重要な役割を果たす。この序奏は短く、すぐに主部へ入る。第1主題は弦楽による、ちょこちょこしたピアノ的な動きが特徴。第2主題はト短調木管が音階的に上昇・下降するユーモラスな動機と弦による冒頭の付点リズム動機がつなぎ合わされている。前半の動機は、ピアノ曲集『クライスレリアーナ』の終曲から採られている。生き生きと力強いコデッタも続く。展開部は付点リズムの動機を扱い、静まったところでホルン、フルートがカデンツァ風に奏し、そのまま第1主題の再現につながる。型どおりの再現ののち、Poco a poco accelerandoのコーダへ入り、第1主題の序奏動機を暗示しながら力強く結ばれる。

 

ところでかずメーターの評価では

第1楽章 がずメーター 88点

第2楽章 かずメーター 83点

第3楽章 かずメーター 77点

第4楽章 かずメーター 87点

と決して低くはありません。というのは細かいことを言わなければ第3楽章を除いては初心者の方なら十分楽しめると思います。

お勧めです。

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