交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

ショスタコーヴィチ 交響曲第6番

さて、今回はショスタコーヴィチ交響曲第6番についてお話します。

 

交響曲第6番 作品54は、ショスタコーヴィチが作曲した6番目の交響曲です。交響曲第5番ニ短調を作曲し、その名誉を回復したショスタコーヴィチが1939年に書いた叙情的な作品です。前作とこの作品との関係は、ベートーヴェンの「運命」と「田園」の関係と似ています。ただ、ベートーヴェンの「田園」は標題的であるのに対して、この作品には標題のようなものはありません。3つの楽章から構成されます。演奏時間は約35分。

 

第1楽章

Largo
第8交響曲と同じように第1楽章に全体で最も重いクライマックスが来ています。最終的に交響曲第12番で実現することとなる「レーニン交響曲」の原型だったといわれます。

苦悩と煩悶を描いた長大な楽章です。ただし、ミステリアスな幻想性も感じさせる音楽であり、中盤、2本のフルートの不気味なソロと、そのソロを締めくくるトリルがチェレスタに受け継がれる部分は非常に神秘的です。

第2楽章

Allegro
第1楽章とは対照的に、爽やかで喜びに満ちた楽章となっています。

第3楽章

Presto
ロンド形式による終曲。リズミックなロンド主題と、第2楽章のリズムを想わせる中間部を経て、ロンド主題の再現の後、ロ長調に転じたコーダは中間部の楽想で陽気に幕を下ろします。

この曲の構成を一般の交響曲の形式に当てはめてみると、第1楽章=緩徐楽章、第2楽章=スケルツォ、第3楽章=終曲となり、通常の交響曲の第1楽章にあたるソナタ形式の楽章がない。そのため、この曲はしばしば「頭のない交響曲」と呼ばれますが、ベートーヴェンの「月光ソナタ」にその先例が見られます。

 

さて、かずメーターですが

第一楽章 78点

第二楽章 79点

第三楽章 79点

なぜ、第5番からこんなのになっちゃったなのか、わかりませんが、第一楽章が陰から始まって、陰で終わるというのでは救われません。沈む…気が沈む…。ショスタコーヴィチってモーツァルト以来の天才と呼ばれていたそうですが、自分はまったくそう思わないんですよね。モーツァルトの曲は人を救う、けどショスタコーヴィチは否。

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