ドヴォルザーク 交響曲第3番
第3番は2番に比べたら明るいですよ。また旋律も洗練されています。第1楽章、第2楽章ともにとても華やかな雰囲気にさせてくれます。第2楽章も実に堂々としています。
ただ第3楽章までしかないんですね。それと楽譜がないのであれなんですが、主題がよくわからない…よく聴くとこれかぁと思うような展開。まだまだあら削りな感じがします。
交響曲第3番は、ドヴォルザークが作曲した3番目の交響曲です。1873年4月に着手され、同年7月4日に完成しました。『白山の後継者たち』の成功に自信を深め、結婚(同年11月17日)を目前に控えた気力の充実した時期の作品です(だからやけに明るいんだ(笑))。このため、意欲的な作品となっており、当時の流行でもあったワーグナーの影響を積極的に取り入れた作品です。ドヴォルザークがこの作品をオーストリア政府の奨学生募集に提出したところ、これがハンスリックらの注目をひき、1875年から400グルテンの奨学金を得られることになったそうです。
翌1874年3月29日にプラハでスメタナ(「モルダウ」のスメタナさんです)の指揮により初演されました。ドヴォルザークの全交響曲中、最初に初演された交響曲です。出版は1912年だが、当時は現在の第5番が「第3番」として出版されており、番号なしの作品として出版されました。第2楽章にワーグナーの『タンホイザー』序曲のモチーフが引用されています。
ドヴォルザークの交響曲のうち、この作品のみ3楽章からなります。
- 第1楽章 Allegro moderato ソナタ形式。1~6番までの第1楽章のうち、この曲のみ提示部の反復指定がない。
- 第2楽章 Adagio molto 三部形式。
- 第3楽章 Allegro vivace ロンド形式。
かずメーターですが
第一楽章 87点
第二楽章 86点
第三楽章 82点
全体的に完成度は高くなってきています。通しで聴いていただいても飽きない曲だと思います。
お勧めのCDです。