交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

ドヴォルザーク 交響曲第5番

今回はドヴォルザーク交響曲第5番についてお話します。

第5番はドヴォルザークの中期の交響曲の集大成であり、第4番よりもさらに完成度がアップしています。聞いていても多分飽きはこない内容かと思います。第4番までは、ワーグナーの影響が見られたものの、一転して、スラブ風の牧歌的な作風となっています。

私はやはり第9番が好きでいろいろな指揮者の演奏を聴いていたのですが、ノイマン指揮チェコフィルドヴォルザーク交響曲全集を購入して聞いてみたところ、あれ第8番っていいねぇ…第5番も良くねぇ…という感じでドヴォルザークにはまってしまいました。皆さんもいろいろな曲と接して好きな曲を増やしていったらいかがでしょうか。

 

交響曲第5番は、ドヴォルザークが作曲した5番目の交響曲です。

1875年 6月15日にオーケストレーションに着手し、同年7月23日に完成し、1879年 3月25日、プラハにてアドルフ・チェフ指揮、国民劇場管弦楽団により初演されました。

楽譜は1888年にジムロック社から出版されました。既に第6番、第7番が「第1番」「第2番」として出版されていたため「第3番」が付けられました(最初に「第5番」として出版されたのは、現在の第9番『新世界より』です)。 作品番号も、ドヴォルザーク本人は24番とする予定であったにもかかわらず、ジムロック社によって第6番、第7番より後の作品を装って76番とされました。なお、出版に際してドヴォルザークはこの交響曲を指揮者のハンス・フォン・ビューローに捧げました。

交響曲第4番まではワーグナーの影響が見られたが、一転してスラブ風の牧歌的な作風となっており、また終楽章にはブラームスワーグナーの『ワルキューレ』からの和音進行の影響が見られるようになります。本作のこの2つの特徴は、交響曲第6番など後の作品に引き継がれていくこととなります。

 

第1楽章 Allegro, ma non troppo

ソナタ形式。全体的に牧歌的で楽しげな曲調です。序奏はなく、クラリネット、すぐ次に繰り返すフルートによる牧歌的な第1主題aで始まり、急激に盛り上がりほとんど全ての楽器による壮大で華やかな第1主題bへ続きます。次に現れるヴァイオリンによる第2主題ものどかな旋律です。提示部には反復指定があります。

 

第2楽章 Andante con moto

三部形式。第1楽章とは異なり、不安げで寂しい楽章です。冒頭からチェロによる悲しげな主題が提示され、次にヴァイオリン、フルートに引き継がれます。明朗な中間部ののち、再現部は再び暗鬱な主題が繰り返され、大きく盛り上がったのち寂しげに終わります。

 

第3楽章 Andante con moto, quasi l'istesso tempo-Allegro scherzando

第2楽章の主題を用いた序奏があるため、ドヴォルザークは第2楽章から「ごく短い小休止の後にすぐ続いて演奏すること」としている。主要部のスケルツォの主題は、序奏とは一転し非常に明るい快活なものです。

 

第4楽章 Finale: Allegro molto

ソナタ形式。第1主題の変奏による重々しくも荘厳な低弦の序奏ではじまります。イ短調の序奏からヘ長調での第1主題ののち、クラリネットとヴァイオリンが第2主題を応答風に提示されます。時折ワーグナーワルキューレとよく似た和声進行が見られます。

 

かずメーターでは

第一楽章 90点

第二楽章 86点

第三楽章 87点

第四楽章 88点

といった感じです。素直に楽しい曲なので肩ひじ張らずに聞いてみてください。

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 お勧めのCDです。