ドヴォルザーク 交響曲第4番
いつも思うんですがドヴォルザークぐらい交響曲の番号が進むにつれ、うまくなっていっていく(失礼(笑))作曲家っていないんじゃないか思います。悪い意味で芋臭い第1番、第2番から第3番、第4番と進化したドヴォルザークの交響曲が楽しめます。その終着地点が交響曲第9番ということになります。
第4番、結構いいですよ。オーケストレーションも完成されており、楽器の編成も大がかりになっています。
交響曲第4番は、ドヴォルザークが1874年1月1日から3月26日にかけて作曲した交響曲です。完成から数日後に、前年1873年に作曲した第3番が初演されています。交響曲第3番とこの第4番、それに室内楽曲をオーストリア政府文化省に提出し、高額の奨学金を得ることになりました。
第3楽章のみが1874年5月25日にプラハでスメタナの指揮により初演されましたが、全曲の初演は1892年3月6日にドヴォルザーク自身の指揮により、同じくプラハで行われました。出版は1912年で、かつては現在の第8番が「第4番」として出版されていました。第2楽章がワーグナーのオペラ『タンホイザー』の「巡礼の合唱」そっくりに作られています。
第1楽章 アレグロ
低音で暗く静かに始まります。時にオルガンのような響きを聴かせながら、しだいに力強く高揚して行きます。弦と管のバランスもいいです。
第2楽章 アンダンテ・ソステヌート・エ・モルト・カンタービレ
変奏曲形式
とてもゆったりとしていて、やや憂鬱な気分はありますが、たいへんに美しい音楽になっています。トランペットのオープニングの旋律が印象的です。
交響的というよりは、オペラの一場面か序曲のような劇的な旋律もあり、よく言われるワーグナーの影響というのはこのあたりなのでしょうか。
第4楽章 フィナーレ:アレグロ・コン・ブリオ
これぞロンド形式って感じです。盛り上がりがあって、けっこう高揚感があります
かずメーターでは、
第一楽章 86点
第二楽章 87点
第三楽章 86点
第四楽章 85点
とても完成度が高くお勧めできる曲です。この曲もなかなか聞く機会がない曲でもっと演奏してもらいたいと思っています。
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お勧めのCDです。