グラズノフ 交響曲第3番
さて、今回はグラズノフの第3番についてお話します。
交響曲第3番は、グラズノフが1890年に作曲した交響曲です。25歳の時の曲ですね。同年12月にアナトーリー・リャードフの指揮で初演されました。作品は、ピョートル・チャイコフスキーに献呈されました。チャイコの方がグラズノフより5歳年上なんですね。
最初期の草稿は1883年にまで遡りますが、「ロシア五人組」の創作を鼓舞した国民楽派様式から離れて、自らが普遍的(国際的)と感じた楽式や気分、主題を反映させようと試みた、大形式の作品における最初の突破口の一例です。このような試みは、より小規模な作品、たとえばチャイコフスキーに激賞された『管弦楽のための抒情詩』(1881年 - 1887年)のような作品や、悲歌『英雄の追憶に』(1881年 - 1885年)といった作品では探究していましたが、ロシア五人組が奉じた規範から離れた芸術の枠組みに辿り着くことができた最大の作品が『交響曲 第3番』だったのです。チャイコフスキーの影響は明瞭であり、とりわけ作品中の抒情的なエピソードに認めることができます。
1924年にグラズノフはチャイコフスキーを回想して次のように述べた。
「彼は僕の『交響曲 第3番』を知っていました。曲のほとんどを賛同してくれて、しばしばスケルツォ楽章をピアノで弾くように要求されたものです。この作品で一番重大な弱点はどこかと思うかを尋ねたところ、教えてくれましたよ。『いくつかの饒舌な箇所と、休止の不足だね』、と。ピョートル・イリイチが鬼籍に入ってからずっと後になってからですが、僕はその助言を思い出して、その後の創作ではいつも彼の言葉を忘れないように心掛けているんです。」
第一楽章 アレグロ
第三楽章 アンダンテ
さて、かずメーターですが、
第一楽章 82点
第二楽章 83点
第三楽章 85点
第四楽章 83点
すっごくいい曲なんですよ。変にロシアっぽくなくて、ただ残念なのが第四楽章がもう少し盛り上がってくれるといいんですけどね。第三楽章なんか唯々きれいな旋律!て感じです。
今回もyoutubeは国内の楽団しかなくて…
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