グラズノフ 交響曲第2番
さて、今回はグラズノフの第2番についてお話します。
交響曲第2番は、アレクサンドル・グラズノフが1886年に作曲した交響曲です。フランツ・リストの追悼に捧げられました。
初演は作曲年と同じ1886年にペテルブルクで開催された「ロシア交響楽演奏会」にて行われました。
青年時代に作られた第2番は、崇拝し、恩もあったリストの思い出に捧げられた作品で、冒頭の主題で全曲を有機的に結合させるといった構成、メフィストフェレスを想起させる第3楽章等といった内容の両面で、リストの影響を受けています。音楽的にも非常に新鮮な感覚に満ちあふれた逸品と言えるでしょう。まだ若い時の作品だが、交響曲第1番よりはるかに成熟し、大人の音楽になっています。なかなか本格的で、短調の力強い説得力を音にしています。大きな流れと起伏があって、流れに身をまかせるだけで気持ちいい作品です。ただ、特に2楽章は一流の作品に比べればねちっこいフレーズが延々と続き、やや冗長と感じることもあります。とはいえリストの追悼とのことですが、強い感情に感動させるものがあります。
第1楽章 Andante maestoso - Allegro
第2楽章 Andante
第3楽章 Allegro vivace
第4楽章 Finale Allegro
さて、かずメーターですが
第一楽章 84点
第二楽章 80点
第三楽章 83点
第四楽章 86点
いい曲だと思いますし、聞いていて嫌味を感じません。お勧めできる秀作です。
この曲、良いyoutubeが無くて、日本の楽団のものでお聞きください。
お勧めのCDです。