ボロディン 交響曲第3番
さて、今回はボロディンの第3番について…
なんですが、実はボロディン。作曲中に亡くなってしまっているんです。
スケッチをもとにして5人組のグラズノフが作曲したのが今聴くことができる第3番なんですね。その上、第一楽章と第三楽章しかできていない。中途半端やね~という突っ込みが来そうです。
ただ、ボロディンの交響曲全集を買うとだいたい3番も入っているのでここでは取り上げたいと思います。(私の持っているCDにも入っていました)。
第1楽章 モデラート・アッサイ
ソナタ形式
オーボエが第1主題を提示します。メノ・モッソとなりクラリネットが第2主題を奏でます。
第2楽章(残されていない)
ボロディンは本来の第2楽章としてロシア聖歌の主題に基づく変奏曲の緩徐楽章を構想しており、亡くなる直前にフィナーレと共にピアノで友人たちの前で演奏していましたが、両方とも楽譜に書かれることはなく、グラズノフにも復元できませんでした。
第3楽章(グラズノフ版では第2楽章) ヴィーヴォ
3部形式のスケルツォ楽章
5拍子のスケルツォ。弦楽器の伴奏に乗ってオーボエが主題を提示します。途中でソステヌート・エ・ペザンテの4分の2拍子の部分が数回はさまれます。モデラートのトリオでは、クラリネットがおだやかな民族的主題を歌います。
この楽章は本来は第3楽章として構想されていました。 原曲は1882年にベリャーエフ家での「金曜日の集い」で作曲・出版された弦楽四重奏のためのスケルツォ。またトリオの主題も『イーゴリ公』第1幕で使う予定であった「商人の歌」の素材が用いられています(『イーゴリ公』では結局つかわれなかった)。これらの構成もボロディンが生前に構想していたそうです。
第4楽章(残されていない)
フィナーレ。第2楽章と同様、楽譜が書かれていない。
さて、かずメーターですが、
第一楽章 80点
第三楽章 78点
なんていうんでしょうね。ボロディンの曲であるようなないような…ちょっと民族的なニュアンスが強すぎると思います。第一楽章はある意味「ロシア」っぽいので許せますが、第三楽章は違うように感じます。だからってグラズノフかって聞かれると違うと感じます。
今回でボロディンは最後です。次回は5人組つながりで今回名前が出てきたグラズノフを予定しています。
お勧めのCDです