交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

シューベルト 交響曲第6番

さて、今回はシューベルト交響曲第6番についてお話します。

 

交響曲第6番は、シューベルトが1817年に作曲した交響曲です。「小ハ長調」とも呼ばれています。

1817年10月から作曲を始め、翌年の1818年2月にかけて完成されたこの第6番は、シューベルトの死後1ヵ月後の1828年12月14日にウィーン楽友協会主催の音楽祭で初演が行なわれました。元来シューベルト自身は交響曲第8番の演奏を希望していましたが、あまりにも演奏至難だったために拒絶され、替わりに第6番の楽譜を提出し、演奏されたそうです。その時の指揮はオットー・ハトヴィヒが行ないました。

交響曲第5番と比較するとはるかにシューベルトの個性が現れていると同時に、一面影響を受けたところもはるかに多様であることを示しています。また第5番と異なり、ベートーヴェン交響曲がいろいろな点で模範とされており、そしてイタリア風な作法が含まれているのは、その頃ロッシーニの作品に接触することが多かったためだといわれています。

第6番は、長大な第8番に対して「小ハ長調(あるいは「小さなハ長調」)」といわれますが、同じハ長調で書かれているだけあり、第8番を予感させるものを含んでいます。全4楽章の構成で、演奏時間は約30分です。

 

第1楽章 Adagio - Allegro

ソナタ形式(提示部リピート付き)。

主部は木管を主とした軽やかな第1主題で始まります。第2主題もまた木管に委ねられ、弦が伴奏します。

第2楽章 Andante

複合二部形式(A-B-A-B-コーダ)

ヘ長調の主要主題はヴァイオリン、次にフルート、オーボエで示されます。副主題もヴァイオリンで提示され、同様に木管へ引き継がれます。両主題が繰り返された後、主要主題に基づくコーダで曲を閉じます。

第3楽章 Scherzo. Presto - Trio. Piu lento

三部形式

シューベルトはここで初めてスケルツォを採用しました。

第4楽章 Allegro moderato

展開部を欠いたソナタ形式

まず弦だけで第1主題が軽やかに奏され、やがて主題は高潮し、経過部に入ります。第2主題は変イ長調の忙しい音階。第3主題は付点のリズムの伴奏を伴って提示されます。第4主題もベートーヴェン交響曲第7番のような付点リズムを伴います。第1主題の再現を導く連結部では、フルートとクラリネットが断続的な音を15小節にわたって続けています。再現部は型通りに進行しますが、第4主題部はやや拡大されています。その後、ややテンポを上げて華々しいコーダで全曲を締めくくります。

 

さて、かずメーターですが、

第一楽章 84点

第二楽章 81点

第三楽章 82点

第四楽章 82点

ずいぶん、こじんまりしちゃったなぁというのが私の印象。でも第一楽章はよく使われる曲なので耳障りがいいです。80点台なんだから悪いわけがありません。

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