オネゲル 交響曲第4番
さて、今回はオネゲルの第4番についてお話します。
交響曲第4番『バーゼルの喜び』(Symphonie n°4, Deliciae basiliensis )は、オネゲルが作曲した5曲の交響曲のうちの1曲です。オネゲルの作品の中でも、総じて明るい響きが保たれ、スイスの民謡のメロディーが使われていることも手伝って比較的リラックスした曲調となっています。それゆえ、「オネゲルの田園交響曲」と呼ばれることもあります。
旧バーゼル室内管弦楽団の創立20周年記念として、その創立者で指揮者のパウル・ザッハーの依頼を受けます。1946年に作曲され、翌1947年1月21日にザッハーによってスイスのバーゼルで初演されました。ちなみに、創立10周年記念に作曲されたのが交響曲第2番です。
オネゲル自身はフランス生まれでしたが、両親が共にスイス人であったため国籍はスイスであり、スイスに愛着を持っていたことがこの曲の成立にも繋がっています。
- 第1楽章 Lento e misterioso - Allegro
- 冒頭は低弦の動機で始まり、管楽器のコラールに受け渡します。神秘的なヴァイオリンのソロが現れます。官能的なハーモニーとメロディアスな管楽器のパッセージが、幸福感を醸し出します。
- 第3楽章 Allegro
- 弾むような3拍子のリズムの曲。溌剌としたスタッカートによる弦と管の掛け合い。後半はクラリネットによるメロディーが現れ、最後は軽やかな曲調のまま弱音で終わります。
さて、かずメーターですが、
第一楽章 84点
第二楽章 80点
第三楽章 82点
相変わらずオネゲルの曲は現代音楽なのに分かりやすいです。「オネゲルの田園交響曲」とはよく呼んだものです。
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