交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

音楽の授業のお時間 楽譜について学んでみよう

せっかく、クラシック音楽を聴くなら音符とか音楽のことを知っておくとさらに楽しむことができると思います。そこでみなさんと一緒に音楽の勉強をやってみたいなぁと思います。

 

今日は第1回ということで楽譜について勉強してみましょう。

 

音の名前

1. 五線と加線

音の高低を示すために使用されます。現在は、上記の五線と加線で示されます。

 

2. 音部記号

a) ト音記号または高音部記号、バイオリン記号

ト音記号の書き始める位置が、音符のト音(ソ)を示します。

 

b) ヘ音記号または低音部記号、バス記号

へ音記号の書き始める位置が、音符のへ音(ファ)を示します。

 

C) ハ音記号

ハ音記号の中心が、音符のハ音(ド)を示します。

これらの音部記号は五線上で用いられて、譜表となります。上記のa)、b)、c)を正確に言い表わすと、a)ト音譜表、または高音部譜表、ヴァイオリン譜表、b)ヘ音譜表、または低音部譜表、バス譜表、c)ハ音譜表となります。 またa)、b)、c)の全音符はハ音(ド)で、全く同じ音の高さを示しています。

 

3. オクターブ記号

たくさんの音符が五線上に入らず、加線が多くなって読みにくくなることがあります。そういうときに用いられるのがオクターヴ記号です。

a )アロッターヴァ アルタ(all'ottava alta・伊)

記譜された音より1オクターブ高い音を奏します。

b )アロッターヴァ バッサ(all'ottava bassa・伊)

記譜された音より1オクターヴ低い音を奏します。 現在用いられている音部記号のほとんどは、ト音記号ヘ音記号ですが、例えばピアノなどは、オーケストラの全ての楽器よりも音域が広く、それをこの2つの音部記号で表しているので、どうしてもオクターヴ記号が必要になってくるのです。

 

コラム:ト音記号やへ音記号の形について

ト音記号はアルファベットのG(「ソ」の音)が変形してト音記号となったものです。また、へ音記号も同じくアルファベットのFが変更してヘ音記号となりました。
どうでしょう? アルファベットのGとFをじっとみつめているとト音記号ヘ音記号に見えてきませんか?

 

4. 譜表

a) チェロ

ヨハン・セバスティアン・バッハ無伴奏チェロ組曲」より“第1組曲のプレリュード冒頭”

 

b) ピアノ

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ショパンノクターン第15番」より

記譜された音より1オクターヴ低い音を奏します。
現在用いられている音部記号のほとんどは、ト音記号ヘ音記号ですが、例えばピアノなどは、オーケストラの全ての楽器よりも音域が広く、それをこの2つの音部記号で表しているので、どうしてもオクターヴ記号が必要になってくるのです。

 

c) ヴァイオリンとピアノ

ベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第5番 春」より

 

d) 弦楽四重奏

モーツァルト弦楽四重奏曲k.v.421」より

 

e) 管弦楽曲

ビゼーアルルの女 第1組曲」より

様々な譜表がありますね。いろんな音楽を聴き、読譜(楽譜を読むこと)をしていくことで、音符がより身近なものとなるでしょう。交響曲になるともっと楽器が多くなので楽しいですよ。

 

コラム:五線、音符の歴史について

五線や音符はいつごろ出来たのでしょうか?
現在の五線記譜法は17世紀にヨーロッパで完成しました。9世紀頃はグレゴリオ聖歌の文字の上に、曲線で旋律の動きを、ひっかき傷のように示すだけでしたが、11世紀に入ると横線が1本、次に2本、13世紀には四線になりました。また、その頃の音符はネウマと呼ばれ、■、◆、などの形をしていました。このように現在の五線や音符になるまでには、長い歴史があるのです。

ヤマハ学校音楽教育支援サイトより抜粋>