交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

モーツァルト 交響曲第23番、第24番、第25番

今回はモーツァルト交響曲第23番、第24番、第25番についてお話します。

多分、第25番はみなさんご存じだと思いますよ。

 

まず、交響曲第23番。

第23番は前作から1ヶ月遅れて、1773年の5月19日に完成された日付を持ち、ザルツブルクで作曲されました。作曲の動機は定かではありません。前作と同じくイタリア式の交響曲で書かれ、その第4作です。全3楽章で構成され、演奏時間は約8分。全楽章は切れ目なく演奏されます。

 

第1楽章 アレグロ・スピリトーソ

ソナタ形式

第2楽章 アンダンティーノ・グラツィオーソ

ここではオーボエによるシチリアーノ主題が演奏されます。

第3楽章 プレスト・アッサイ

ロンド形式

 

続いて、交響曲第24番。

第24番は1773年にザルツブルクで作曲されました。完成された日付(10月3日)から次作第25番と並行して作曲されたと推測されています。イタリア旅行を終えた直後に作曲された一連の交響曲(4曲)と同じく、イタリア式交響曲のスタイルで3楽章制をとり、全4曲とほぼ酷似しています。全3楽章の構成で、演奏時間は約9分。

 

第1楽章 アレグロ・スピリトーソ

ソナタ形式。祝祭的な楽想で、イタリアの作風が反映しています。

第2楽章 アンダンティーノ・グラツィオーソ

パストラール風の緩徐楽章。

第3楽章 アレグロ

ロンド形式

 

最後に交響曲第25番。

第25番は、1773年10月5日にザルツブルクで完成され、同じくト短調で作曲された第40番ト短調 K. 550に対して、小ト短調ともよばれます(なお、モーツァルト交響曲のうち、短調で書かれているのはこの曲と第40番のみです)。調性、曲調、楽器法などからフランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲第39番 ト短調 Hob. I:39からの影響が指摘されています。この曲の特筆すべき点として、この時代にしては珍しくホルンを4本用いていることです(ハイドンの39番も同様である)。これはホルンの本数を増やして響きを豊かにするだけでなく、当時は自然管の楽器しかなかったため、また特に短調の場合は自然管で出せる音が限られてしまうため、G管とB♭管(アルト)の両方を使うことでそれを補おうとしました。これによって第1、3、4楽章では不完全ながらもホルンが主題を奏でることが出来るようになっています。ちなみに第40番では第1、4楽章でG管とB♭管(アルト)のホルンが1本ずつ用いられている(第2楽章ではE♭が2、第3楽章ではGが2)。

 

第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ

ソナタ形式

第2楽章 アンダンテ

ソナタ形式

第3楽章 メヌエット-トリオ

複合三部形式

第4楽章 アレグロ

ソナタ形式

 

さて、かずメーターですが、

第23番

第一楽章 86点

第二楽章 80点

第三楽章 83点

第24番

第一楽章 84点

第二楽章 83点

第三楽章 83点

第25番

第一楽章 90点

第二楽章 80点

第三楽章 84点

第四楽章 86点

やはり飛びぬけて第25番が良いのですが、23番、24番もなかなかですよ。

聞いてみてくださいね。

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