交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

ショスタコーヴィチ 交響曲第3番

さて、今回はショスタコーヴィチ交響曲第3番についてお話ししたいと思います。

交響曲第3番 変ホ長調メーデー』(ロシア語:Первомайская)作品20は、ショスタコーヴィチが1929年に作曲した交響曲です。

交響曲第2番に続いて単一楽章の作品ですが、大きく5つの部分に分けることができます。最終部にはセミョーン・キルサノフ(ロシア語版)作詞による合唱があります。内容、演奏形態から見れば、交響曲第2番の姉妹版ですが、委嘱作品であった前作と違い、ショスタコーヴィチ自身の意思で作曲を始めたこと、メーデーの祝祭的雰囲気を表現するため、労働歌など親しみ易い旋律を引用する一方で前作に顕著であった前衛さは影を潜めるなど、相違が見られます。

ショスタコーヴィチはこの作品について、「私は全世界のプロレタリアートが連帯するこの祝日の雰囲気を伝え、ソヴィエト連邦の平和なる建設を表現せんとした。闘争や熱意、それと『継続の精神』などが、1つの赤い糸となってこの作品に表されている」と述べています。

西側諸国では、社会主義を賛美する歌詞やその表題により、プロパガンダ音楽であるとして敬遠されたため、かつてはショスタコーヴィチ交響曲の中でも、第2番と同様にきわめて演奏頻度が低かいものでした。現在は第2番は比較的演奏回数が増えつつありますが、第3番は比較的演奏頻度が少ないままです。この曲は単一楽章ですが、前述の通り5つの部分に大きく分けることが出来ると言えます。演奏時間は約30分。

 

Allegretto:序奏
piu mosso-Allegro:主部
Andante
Allegro-Largo
Moderato:合唱 「最初のメーデーの日に」

 

さて、かずメーターですが

85点

です。今回は全然前衛的ではありません。十分楽しめる作品です。私は自分がタクトを振れるか否かで前衛か否か判定するのですが、ショスタコーヴィチは十分指揮する自信はあります(笑)。ロシア語分からないから声をただの楽器と考えればプロバガンダ的には聴こえないし、演奏のなかで大砲のような音もあるし、ある意味「意味の分かりづらいマーラー」って考えれば十分楽しめる作品です。

www.youtube.com