ウォルトン 交響曲第2番
さて、今回はウォルトンの交響曲第2番についてお話したいと思います。
交響曲第2番は、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー協会の依嘱作品として作曲されました。当該楽曲は、ジョン・プリッチャード指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団によって1960年のエジンバラ音楽祭にて初演されました。本作以降もウォルトンは交響曲の構想を練ってはいたものの、完成された交響曲としては、結局ウォルトンの最後の作品となりました。
ヨーロッパで前衛音楽が上昇気流に乗っていた時局に、このように一見したところ保守的な作曲様式を採ったことは、酷評の的になったそうです。しかしながら時代が下がるにつれて、本作はウォルトンならではの洗練された管弦楽法ゆえに見事に職人芸が発揮された、精巧で成熟した作品であることが認知されるようになってきました。終楽章では、十二音技法によって音列操作が行われていることも見過ごせません。
第一楽章 アレグロ・モルト Allegro molto
第二楽章 レント・アッサイ Lento assai
第三楽章 「パッサカリア」。主題と変奏、フガートおよびスケルツォ風コーダ Passacaglia: Theme, Variations, Fugato, and Coda-Scherzando
私自身はこの作曲家はもっと知られていいと思いますし、評価されるべきだと思います。前衛的な現代音楽は聴いていて観衆に満足は与えないと思います。
かずメーターですが、
第一楽章 86点
第二楽章 84点
第三楽章 86点
です。是非ともお聞きください。
残念ながらウォルトンって2曲しか交響曲作っていないんですよ。
また次はなにをお勧めしようか迷います。
お勧めのCDです。