交響曲、大好き!

交響曲といっても知られていないものも多いと思います。 皆さんが聞きなれた/聞いたことがない交響曲を紹介していければと思います。

モーツァルト 交響曲第17番、第18番、第19番

今回はモーツァルト交響曲第17番、第18番、第19番についてお話します。

 

まず、交響曲第17番。

第17番は、第16番と第18番と同じ時期に作曲されたもので、1772年の5月に作曲されたものです。また楽器編成や楽章構成(イタリア式の3楽章制)も同一です。意欲的で大胆なムードも前作と対をなしている。全3楽章の構成で、演奏時間は約16分。

 

第1楽章 アレグロ

ソナタ形式

第2楽章 アンダンテ

ソナタ形式

第3楽章 アレグロ

ソナタ形式
第3楽章の主題は、ディヴェルティメント第7番 ニ長調 K.205(167A)やピアノソナタ第18(17)番 ニ長調 K.576の旋律に似たもので、モーツァルトは第1楽章の主題に同じものを使用しています。

 

次に交響曲第18番。

第18番は、第16番や第17番と同じく1772年の5月に、新しく就任したヒエロニムス・フォン・コロレド大司教の就任祝賀行事の曲として作曲されたものであったそうです。

前2作はイタリアの作風であるのに対し、第18番ではドイツの作風が反映されています。また、楽器編成はオーボエの代わりにフルートを使用し、ホルンが4本に増強されていることがうかがえます。ホルンを増強したのは第3楽章の作曲途中に思いついたものといわれ、楽譜の欄外に2つのホルンの譜が追加されています。全4楽章で、演奏時間は約22分。作品の規模が大きく、入念に書かれている。モーツァルトの持っている技術の集大成のように纏め上げられています。

 

第1楽章 アレグロ

ソナタ形式

第2楽章 アンダンティーノ・グラツィオーソ

二部形式。

第3楽章 メヌエット - トリオ

複合三部形式

第4楽章 モルトアレグロ

ソナタ形式

 

最後に交響曲第19番。

第19番は前作、第18番に引き続いて、1772年の7月にザルツブルクで作曲されたものです。2本のオーボエと前作と同じく4本のホルンを用いており、より厚みのある作品となっていることが窺えます。なおモーツァルトは第2楽章をもう一種類作曲しており、これはザルツブルクにおける宗教行事の一環として使用されるためとして作曲されたものと推測されています。全4楽章の構成で、演奏時間は約24分。

 

第1楽章 アレグロ

ソナタ形式

第2楽章 アンダンテ

ソナタ形式
当時の緩徐楽章としては異例の長さで、全151小節、演奏時間は約10分にもなる。冒頭部分の旋律はグレゴリオ聖歌の「クレド」からの引用で、途中からドイツのクリスマス・キャロル「あたしのいとしいヨーゼフ(Joseph, lieber,Joseph mein)」の旋律も引用されています。

第3楽章  メヌエット - トリオ

複合三部形式

第4楽章 アレグロ

ロンド形式

 

さて、かずメーターですが、

第17番

第一楽章 82点

第二楽章 80点

第三楽章 81点

第18番

第一楽章 83点

第二楽章 79点

第三楽章 80点

第四楽章 82点

第19番

第一楽章 82点

第二楽章 76点

第三楽章 78点

第四楽章 82点

特に第17番は好感がもてました。いずれもお勧めできる秀作です。

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