モーツァルト 交響曲第11番、第12番、第13番
今回はモーツァルトの交響曲第11番、第12番、第13番についてお話します。
まずは第11番。
交響曲第11番は1770年頃(正確な日付は不明であるが、2月から7月までと推測されています)にイタリアのミラノあるいはボローニャで作曲されたものですが、真作かどうか疑問が持たれています。ウィーン楽友協会の写譜にはモーツァルトの作曲とあり、ベルリン国立図書館の写譜の表紙には父レオポルトと記されているなど複雑となっています。またディッタースドルフの作品ではないかという説も挙げられています。3楽章から構成され、演奏時間は約8分。
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ
二部形式。
第3楽章 アレグロ
続いて交響曲第12番。
第12番は、1回目のイタリア旅行から帰った直後、ザルツブルクで1771年7月頃に作曲を開始しました。楽譜の表紙にあるモーツァルトの名前には「Cavaliere(騎士)」と肩書が付けられていますが、これはイタリア旅行の最中にモーツァルトがローマ教皇から黄金の拍車章の騎士位を授与されたことに由来しています。全4楽章の構成で、演奏時間は約17分。第2楽章にカノン風な形式が見られますが、これはイタリア旅行でカノンの様式を学び、影響を受けたためといわれます。これに続く第3楽章と第4楽章にもイタリア旅行の影響が如実に現れています。
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ
第3楽章 メヌエット - トリオ
複合三部形式。
第4楽章 アレグロ
最後に交響曲第13番。
第13番は、2回目となるイタリア旅行の最中に、ミラノで作曲された交響曲です。完成の日付が1771年11月2日(3日とも)と楽譜の表紙に書かれています。イタリア旅行中における交響曲の中で唯一現存している自筆譜が存在し、日付はそれによるものです。
おそらく同年の11月2日(3日)に、A.M.マイアーという人物の邸宅で行われる演奏会のために作曲されたものであると推測されています。全4楽章で構成され、演奏時間は約16分。
第1楽章 アレグロ
ソナタ形式。軽快なイタリア調で始まる楽章。
第2楽章 アンダンテ
ソナタ形式。歌謡性に満ちた緩徐楽章である。
第3楽章 メヌエット - トリオ
複合三部形式。
さて、かずメーターですが、
第11番
第一楽章 81点
第二楽章 80点
第三楽章 83点
第12番
第一楽章 82点
第二楽章 77点
第三楽章 79点
第四楽章 81点
第13番
第一楽章 80点
第二楽章 78点
第三楽章 81点
第四楽章 82点
どんどん進歩しているのが分かります。楽しんでいただけると思います。
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すみません、youtubeありませんでした。